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JMU(ジャパンマリンユナイテッド)事業所案内

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事業案内

事業案内

JMU(ジャパンマリンユナイテッド)事業所は、船舶造修工事をメインとし、延べ数百隻以上の船舶を世界に送り出した実績があります。
世界最大級の積載量を誇るコンテナ船、VLCCタンカー(大型石油タンカー)、旅客カーフェリー、艦艇など多岐にわたる新造船の建造事業、また、船体ブロック塗装、船内塗装、外板塗装などに代表される塗装工事全般、船体ブロック組み立て時の溶接工事など、多種多様な工事を担っております。
これまでの世界に誇れる船舶建造実績を糧に、日々変化していく日本や世界の新しいテクノロジーを取り込みながら、長く世界中を航海できる船をお客様に提供できるよう日々精進しております。

・船舶塗装工事請負
・船体ブロック溶接工事請負
・船舶造修工事請負

造船工程フロー

JMU事業所での造船工程フローをご紹介します。
造船工程は、お客様からのご要望をベースに提案をし、受注をいただいた段階から始まります。
お客様に船の引渡しができるまでに、14にわたる工程が存在し、多くの期間や人々の知識、労力を要するまさにビッグプロジェクトです。

1.引き合い

お客様から提出されるテンダースペック(簡単な仕様書)をもとに、造船所が船の全体像とおおまかな仕様書を作成し、お客様に提案します。
実際に受注に至るには、この提案の善し悪しによるため、造船所の腕の見せ所となります。

2.打ち合わせ・契約

提案が認められれば、詳細な仕様打ち合わせを行い、船価を決定します。
船価、建造工程、一般配置図、仕様書などが揃えば契約に至ります。

3.基本設計

船主側の要求項目にしたがって設計作業が始まります。最初に行うのが基本設計です。
基本設計とは、貨物の種類、載貨能力、寄港地や航路、速力など、船主側からの要求に応じた機能や性能を建造する船が出せるよう、船型、船倉容積、主機関や補機などの様々な要素を決定して、一般配置図などの図面と設計仕様書にまとめ上げる作業です。
速力以外にも積荷の積載量、安定性、燃費などの船の能力を左右する要素があります。
これらの要素すべてが仕様書通りに確保できるよう設計を進めるのが、基本設計の重要な役割です。

4.詳細設計

基本設計から引き継いだ情報をもとに、実際に船が製造できるように部品設計を行うのが詳細設計の役割。
船の能力を損なうことなく現場で造りやすく、かつ正確な図面を作製することが最も重要です。

5.生産設計

基本設計と詳細設計にもとづいて、船体の各部ごとに必要な部材の形や加工方法などを図面に描く作業で、この図面をもとに現場で加工や組み立てを行います。
生産設計は、効率よく確実に建造するために必要な、「どのように造るか」を示す基本情報というべきものです。
生産設計は船体関係と艤装関係に分けられます。
船体関係はさらにブロック分割図、船殻工作図、一品データに分けられます。
ブロック分割図はいちばん大きな単位の図面で、船全体でどのようにブロックを分割するかを示します。
また、一品データは各部材の加工方法を一品ごとに示すもので、いちばん小さな単位となります。
艤装関係も取付図、艤装工作図、一品データに分けられます。

6.資材注文

設計情報にもとづいて、必要な資材を注文します。
船1隻で膨大な資材を注文することになるため、必要な時期に必要なものが正確に納品されるよう、納期を管理することが最も重要です。

7.生産計画

膨大な量の部品と多くの作業者が働く現場では、生産計画の巧拙によって生産効率は大きく変わります。
ものの流れ、仕事量、配員、ひいては工程の進捗が管理できるように計画することが肝心です。

8.切断

現図によって作られた型をもとに、鋼板から実際に部品の形を切り抜いていく作業です。
以前は職人が切断機を使って切っていましたが、現在では機械化されており、現図の切断データをNC切断機に入力すると自動的に複雑な形を正確に切り出すことができます。
部品の名前や取付け場所などを記入するマーキングも同時に行っていきます。

9.曲げ加工

船は複雑な曲面で構成されていますが、材料の鋼板は平面なので曲げる作業が必要になります。
プレス機で押したり、ガスバーナーで表面を熱したりして、曲げ型に合うように少しずつ丁寧に曲げていきます。
特に外板のなめらかな曲面を熱加工によって曲げる作業は大部分が職人による手作業で行われており、まさに匠の技といえるでしょう。

10.組み立て

切断、加工された部材を各ブロック単位で組み立てます。
生産効率を上げるため、小組み立て、中組み立て、大組み立てと段階を追ってかたまりごとに組み立てる工法が採用されています。

11.ブロック搭載および組み立て

工場内で組み立てられたブロックをクレーンで船台上に正しい順序で並べてつなぎ、最終的な船の形に組み上げます。ブロックの据え付け位置が狂うと船の形が歪んでしまうため、正確な位置に据えなければなりませんが、ブロックは大きなもので150トンもの重さがあり、たいへんな技術と労力を必要とする作業です。

12.塗装

船の組み立てが終わると塗装が始まります。塗装は単に船の見栄えを良くするためだけではなく、船体が腐食するのを防ぐといった安全面でも大きな役割を果たしています。
さらに、環境問題への対応のため、塗装基準が強化されており、非常に重要な要素を占める工程です。

13.進水

船はブロック搭載と塗装が終わると初めて海に浮かべられます。
船台は海の方向にすべり台のように傾いていて、この上をすべらせて船を海に浮かべます。
進水は造船所のスタッフが最も緊張する瞬間であるとともに船を建造する上で大きな節目であり、この日は一般の方も招いて進水式を盛大に行います。

14.艤装

艤装とは出来上がった船体へパイプ、エンジン、内装、電線などを装備していくことをいいます。
進水前までには約7割の工事を終え、進水後に艤装岸壁へ係留させ残りの工事を行っていきます。
着々と出来上がっていく艤装品に対してそれぞれの検査も行っていきます。

15.試運転

ほぼ完成状態になれば試運転を行います。
速力試験をはじめ、旋回性能や主機をはじめとする各機器の性能を確認します。
この結果は本船の成績書として保管されます。

16.引き渡し

いよいよ船の誕生です。
引き渡しセレモニーの後、船長、機関長とクルーが本船に乗り込んで出航です。
いつまでも万全で航海し続けることを願うばかりです。

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山陽興産株式会社は、広島県呉市を中心に船舶造修、機械整備を通し、
安全で潤いのある豊かな社会づくりに挑戦する企業です。
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